5月のCPI上昇率は3.0%に低下−預金金利水準を下回る−
北京発
2012年06月15日
国家統計局の6月9日の発表によると、5月の消費者物価(CPI)上昇率は前年同月比3.0%と前月から0.4ポイント低下、前月比ではマイナス0.3%と2010年6月(マイナス0.6%)以来の下げ幅となり、インフレ圧力の低下を印象付けた。6月8日に利下げが発表された1年物の預金基準金利は3.25%で、物価上昇率は預金金利を下回ることになった。川上の生産者物価(PPI)は下落が加速しており、川下へのインフレ波及のリスクも低下している。5月は生産や消費、投資の指標についても大きな悪化はなく、輸出の伸びは高まっており、インフレ率低下で利下げ余地だけが増したかたちとなった。
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