フィッチ、ギリシャの格付けを2段階引き下げ

(ギリシャ)

欧州ロシアCIS課

2012年02月23日

格付け会社フィッチ・レーティングスは2月22日、ギリシャの格付けを「CCC(相当重大な信用リスク)」から「C(極めて高い水準の信用リスク)」へと2段階引き下げた。格下げしたのは、ギリシャの外貨建てと自国通貨建ての長期発行体デフォルト格付け(IDR)。

<極めて高い水準の信用リスクに>
ユーロ圏財務相会合は2月21日、ギリシャに対し、2014年までに総額1,300億ユーロの追加支援を行うとする、ギリシャ向け第2次金融支援策とPSI(民間投資家の関与)に関して合意した。今回の格下げはこの合意を受けたもの。

フィッチによると、今回の格下げ措置は11年6月に発表したソブリン債交換の評価方法に関する同社指針に基づき実施された。また同社は、ギリシャが民間債権者との債務交換を完了させた時点で、格付けをさらに「C」から「RD(一部債務不履行)」に1段階引き下げる予定であることも明らかにした。

ギリシャ国内では、今回の格下げは織り込み済みだったものの、格下げ発表後、金融機関株の株価急落を受け、アテネ株式市場の平均株価は6%下落したと報じられている(現地紙「タ・ネア」2月22日)。

なお、3格付け機関による主要国の格付けは表のとおり。

主要格付け機関の評価(12年2月22日現在)

(古川祐)

(ギリシャ)

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