中道左派の新政権発足−政策は中道右派に配慮−
コペンハーゲン発
2011年10月06日
社会民主党、社会自由党、社会人民党の中道左派3党による新政権が10月3日、発足した。2001年以降、自由党と保守党の中道右派政権が続いてきたが、10年ぶりに政権が交代した。社会民主党党首ヘレ・トーニング・シュミット氏が同国初の女性首相となった。政権発足前の事前政策協議の結果、早期退職者制度の見直し、失業保険給付期間の短縮維持(2年間)が決まり、週当たり労働時間の延長は撤回された。また、EUや周辺国との国境に設置が予定されていた新たな国境管理施設の建設は中止されることになった。
ビジネス短信 4e8d1c91e5010