拡大するアジア中間層が世界消費を牽引−アジア開銀研究所が報告−

(アジア)

アジア大洋州課

2010年09月13日

アジア開発銀行研究所(ADBI)は8月31日、東京都内でセミナーを開催し、アジアの中間層に関する調査結果を報告した。それによると、アジア途上国の中間層(1日当たりの支出額が2〜20ドルの消費者)は1990年には5億人だったが、2008年には19億人まで拡大した。中間層の拡大は耐久財の普及を促し世界全体の消費拡大に貢献するが、彼らの大半が「1日2〜4ドル」の所得層で、再び貧困層に転落する可能性もある。所得格差是正や進んだ教育や医療を広めるなど、中間層に配慮した政策が求められている。

ビジネス短信 4c89ce3e7a508

記事本文は、会員の方のみご覧いただけます。