ライセンス交渉や訴訟だけで稼ぐパテントトロール−高まる特許訴訟リスク(1)−
サンフランシスコ発
2009年07月09日
自らは製品の開発や製造に従事しない企業(NPE=特許不実施主体)が、オークションなどで特許を取得した上で、特許侵害を理由に他企業に高額のライセンス交渉や特許訴訟を起こすケースが増え続けている。こうした企業の多くは「パテントトロール」(トロール)と呼ばれる。特許はイノベーションの根幹で、特許侵害には厳しく対処するという点で大方の意見は一致しており、またトロールによる行為自体は特許権の正当な行使であるため、何らかの法規制を加えるべきだとの声は少ない。従って企業はリスクを軽減する策を自ら講じる必要がある。特許訴訟リスク問題について2回にわたり報告する。
ビジネス短信 4a553e0c38a40