世界の政治・経済日程(2009年7〜9月)
国際経済研究課
2009年07月01日
7月8日からイタリアでG8首脳会議が開催される。開催地は当初マッダレーナ島とされていたが、地震被災地の同国中部・ラクイラに変更された。サミットでは、金融危機対策や気候変動問題、アフリカ支援などについて話し合う。インド、中国をはじめとするG8以外の国々の影響力が増しており、国際協調が課題になる。
9月9日には、第154回OPEC総会が開催される。OPEC(イラクを除く11ヵ国)の5月の日量平均原油生産量は、前月から約11万9,000バレル増加し、約2,590万バレルとなった。生産量が微減したアルジェリアとカタール以外の加盟国でわずかに増加がみられた。
OPECの6月の市場月報によると、5月のバスケット価格は1バレル当たり56.98ドルと、前月平均から約14%上昇し、ここ7ヵ月間の最高額を記録した。経済情勢の改善による石油需要の回復が期待できる市場の動きとなった。米国の製油所で火災が発生した一方、ドライブシーズンの開始で、米国の5月第3週の週間需要が過去2年で最高となり、ドルが5ヵ月ぶりの安値に下落したことなどが油価に影響した。
投資機関が高めの価格を予想し、ドル弱体化傾向の中で石油先物への資金流入を誘引したため、OPECバスケット価格は6月に入ってからも高水準で推移している。6月に入ってからは60ドル台後半で推移しており、6月22日時点では67.4ドルをつけた。
<7月>
7月8〜10日G8首脳会議(イタリア・ラクイラ)
7月21〜22日APEC貿易相会合(シンガポール)
7月28〜29日WTO一般理事会(ジュネーブ)
7月末東アジアサミット・ASEAN+3エネルギー相会合(ミャンマー・マンダレー)
<8月>
8月13〜16日第41回ASEAN経済相会合(バンコク)
8月25〜27日第3回APECビジネス諮問委員会(ABAC)会合(ベトナム・ダナン)
8月31日〜9月4日世界気候会議(WCC-3)(ジュネーブ)
8月中ASEAN情報通信担当相会合(ラオス)
8月中第30回ASEAN農林担当相会合(ホーチミン)
<9月>
9月9日第154回OPEC総会(ウィーン)
9月14〜18日国際原子力機関(IAEA)通常総会(ウィーン)
9月15日〜12月第64回国連総会(ニューヨーク)
9月24〜25日G20金融サミット(ピッツバーグ)
9月中ASEAN非公式閣僚会合(ニューヨーク)
(世界)
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