オバマ大統領は部分的拒否権を発動するか−法案署名時のステートメントに注目−

(米国)

ニューヨーク発

2009年02月18日

大統領の権力は大きいが、バランスの取り方は難しい。大統領といえども、議会が通した法案に背いたり、勝手に解釈することは大きな批判を招く。その点、「部分的拒否権」の発動ともいえるブッシュ前大統領の署名ステートメントは、行政府の越権行為だと随所で批判を招いた。政権が代わり、議会と政権が同じ党であっても、大統領の求めるものに完全合致する法案が届けられるとは限らない。オバマ大統領はこれをどう扱うか。まだ分からないが、大統領自身は部分的拒否の可能性を留保してはいる。

ビジネス短信 499a502613498

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