新たな局面迎える欧州の産業クラスター育成政策

欧州の産業クラスター政策が新たな局面に入った。2つの要因が挙げられる。1つはクラスター育成が欧州全域の共通した政策課題として急速に意識され始めてきたこと。欧州委員会のグンター・フェアホイゲン副委員長（企業・産業担当）は、南フランスのソフィア・アンチポリスで11月13〜14日に開かれた「世界クラスター・フォーラム」で、欧州クラスターの育成策強化を宣言した。もう1つはクラスター政策の評価が問われる時期にさしかかってきたこと。フランスでは6月にサルコジ大統領、9月にフィヨン首相が、第2フェーズに移行することを宣言した。