ASEAN産業協力(AICO)スキーム利用申請件数が伸び悩む−関税前倒しでAFTA利用にシフト−
アジア大洋州課
2008年10月15日
ASEAN産業協力スキーム(AICO)は、ASEAN自由貿易地域(AFTA)の本格始動に先立ち、5%以下の域内取引関税を提供して域内での生産分業・相互補完を後押しし、日系自動車関連企業を中心に利用されてきた。自動車産業など優先統合分野で、関税撤廃の前倒しが実現し、近年は申請・認可件数が少なくなっている。とはいえ、ASEANの地域統合に重要な役割を果たしてきたAICOは、一部関税が残存している品目については、2010年までは活用され続けるとみられる。
ビジネス短信 48f4314a128e0