タタ「ナノ」工場、完成目前で移転−土地収用の法整備は進展−

(インド)

ニューデリー発

2008年10月10日

タタ自動車は、超低価格車「ナノ」の生産拠点として工場建設を進めていた西ベンガル州シングールから撤退することを決めた。州政府と土地の強制収用に抗議するグループとの交渉が行き詰まったためだ。移転先はグジャラート州のサナンドに決定している。産業用地需要は急拡大しているが、近年、農地の土地収用に絡むトラブルが多発している。事態を重く見た中央政府は、土地収用法や地権者補償法の整備に向け動き出しており、東南アジアなどと比べ後れを取った工業団地開発への民間参入の拡大が期待されている。

ビジネス短信 48ee9d6dc0a08

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