コラム「視点」: 「恥知らず」から「意中の人」へ−ヒラリー演説を読む−
海外調査部
2008年08月29日
「芝生に入るな」。こう書かれた立て看板があれば、それは芝生に入り込む人がいたことをうかがわせる。「立ち小便禁止」の張り紙は、それまでふらちな行為が多かったことの逆証明になる。「禁止」のアピールはおきて破りの行為があるからこそ成り立つ。——「1つの党として結束する時が来た」。民主党全国党大会でのヒラリー・クリントン議員の演説のキーワードは「結束」。つまり「分裂を禁ずる」との訴えである。ここから逆にうかがい知ることができるのは、分裂の懸念が払拭(ふっしょく)しきれていないという党内情勢である。
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