「悲壮的」と総括−WTOドーハ・ラウンド決裂への反応−

WTOドーハ・ラウンドの非公式閣僚会合（以下、会合）に中国代表団の団長として参加した商務部の陳徳銘部長は、交渉は「悲壮的」（交渉決裂という悲しみの中にあっても、国際貿易の新しい秩序を模索した勇敢で偉大な試み）だったと総括し、「世界経済と貿易の発展の歴史における重要な一里塚となった」と語った。他方で「世界経済の減速、深刻なインフレ、切迫した金融リスクに直面する中で、この失敗は脆弱（ぜいじゃく）な多角的貿易体制に大きなマイナスの影響を及ぼす」との懸念も示した。