韓国STXがアーケル・ヤーズ造船を完全買収へ

(ノルウェー、フィンランド)

ヘルシンキ発

2008年07月24日

アーケル・ヤーズ造船(Aker Yards ASA)の筆頭株主だった韓国のSTX造船が欧州委員会の許可を得て株式を買い増し、経営権を完全掌握することになった。アーケルはクルーズ船やフェリーの建造を得意とする企業で、クルーズ船ではイタリアのフィンカンティエリ(Fincantieri)とドイツのマイヤー・ベルフト(Meyer Werft)と並ぶ三大メーカーといわれている。世界18ヵ所に造船所を持っているが、そのうちの3ヵ所はフィンランド(ヘルシンキ、トゥルク、ラウマ)にあり、約4,000人を雇用している。フィンランドでは、雇用確保に加え、クルーズ船の製造技術の流出を懸念する声が出ている。

ビジネス短信 488820dbdacb7

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