中央銀行、金融不安払拭に奔走

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2008年06月20日

穀物類の輸出税問題に端を発する政府と農家の対立が深刻化する一方、金融不安に対する懸念が国外で広がっている。リスク回避のために国民がペソ預金を取り崩し、ドル需要が一時的に増加したが、中央銀行の迅速な対応で混乱はひとまず沈静化した。レドラド中銀総裁は通貨と金融の安定を約束し、事態の収拾を宣言したものの、じわじわと進む物価上昇などもあって問題解決の見通しは立っていない。

ビジネス短信 485b51594566d

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