長期化すれば物価上昇、消費減退など問題も−原油価格高騰の影響(4)−

(マレーシア)

クアラルンプール発

2007年11月19日

原油価格高騰は、石油・天然ガスの産出国であるマレーシアにとっては輸出増加につながり、マクロ経済に与える影響は少ない。ただし、この3年間の石油価格高騰により、国内の燃料価格は上昇し、製造業などで影響が見られる。一方、中東ビジネスが拡大するなど、産業分野によって影響は異なる。国内では物価上昇により消費者の負担が増加しており、家計が厳しくなるとの不満も報道されている。政府は行政機関職員の賃上げなどによる消費拡大で景気を下支えしようとしているが、価格高騰の長期化は今後徐々にミクロレベルへ影響してくる可能性がある。

ビジネス短信 4740dd27d4a3c

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