海水淡水化プラント導入を検討−日系企業にビジネスチャンス−
上海発
2007年04月25日
上海市政府は深刻化する水不足に対する切り札として海水淡水化プラント導入に向けて検討を始めた。海水淡水化、汚水処理、水道管整備など水関連市場の規模は2010年で15兆円に達するとみられ、世界の水関連企業の注目が集まっている。日系企業は世界的に優れた技術を持っているが、汚水処理インフラなど官公需分野では巨大な資本力と総合力を武器にする欧州企業や、コスト競争力を武器に急速に伸長しつつある中国企業との競争で苦戦を強いられている。この点、海水淡水化プラントは、膜、薬品、設備機器などの分野で優れた技術力を持つ日系企業にとって、ビジネスチャンスになる可能性がある。
ビジネス短信 462eeef1f05b6