大詰めを迎えるFTA交渉−TPAは6月末でいったん失効の見通し強まる−
ニューヨーク発
2007年03月20日
現行の大統領貿易促進権限(TPA)の下での自由貿易協定(FTA)交渉が大詰めを迎えている。3月末までの交渉妥結を目指した4ヵ国との協定のうち、アラブ首長国連邦(UAE)については既に事実上の中断を公表したほか、マレーシアとも期限内の合意はまずあり得ない状況となった。一方、パナマとは、民主党議会から労働規定の再交渉を求められているペルー、コロンビアとともに期限内の妥結を目指し、韓国とは大詰めの高官協議にかける。WTOドーハ・ラウンド交渉の進展は早くても5〜6月と見られる中、現行のTPAは6月末でいったん失効し、9月以降再取得の議論が本格化するとの見方が強まっている。
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