左派政権の結束、反米網拡大は困難−ベネズエラ・チャベス大統領再選の反響（1）−

反米左派のベネズエラ・チャベス大統領が、12月3日の大統領選挙で再選を決めた。2002年10月のブラジル・ルーラ大統領の当選、同年11月のエクアドル・グティエレス大統領（当時）の就任以降、中南米では次々に左派政権が誕生してきた。しかし、対米政策、経済政策、自国の天然資源への対応など、各政権の方針は一様ではない。中南米各国の専門家に聞いたところ、今回のチャベス大統領が再選されたことで左派政権の結束が強まるという見方はほとんどない。