コスト上昇が収益を圧迫−人件費上昇の影響と対策(4)−
クアラルンプール発
2006年09月29日
マレーシアは1人当たりのGDPがASEANの中で3番目に高いこともあり、「人件費が高い」というイメージが強い。しかし賃金上昇率は4〜5%と安定しており、今後「大幅な賃金上昇はないだろう」とみられている。中国などと比べ賃金上昇率が安定しているマレーシアを投資先として見直す動きが出てくることを期待する企業もある。一方、燃料費、原材料費の高騰により消費者物価が上昇しているため、賃金引き上げを余儀なくされる企業も多く、これらのコスト上昇が収益を圧迫する大きな要因となっている。また、労働法の改正見直しの動きも注目される。
ビジネス短信 451b7d12b4641