サーベンス・オクスレー法第404条、中小企業には大きなコスト負担

(米国)

ニューヨーク発

2006年04月24日

企業会計や財務報告の透明性と信頼性を高めることを規定したサーベンス・オクスレー法(SOX法)の第404条が適用されて2年が経過した。最近の調査によると、企業に財務報告書の作成過程を精査し、財務諸表のミスや不正を防ぐことを求めている第404条に対応するためのコストは、1社当たり平均380万ドルとなり、産業界は負担が大きいと指摘する。米国証券取引委員会(SEC)に提言を行う諮問委員会は、負担が重い小規模企業を同条から免除する提言を目玉とした最終報告書を4月23日、SECに提出。企業の負担軽減の要望と株式市場の信頼性確保とのトレードオフのなか、SECは難しいかじ取りを強いられている。

ビジネス短信 444c3d2441ec6

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