経済成長リスクの大きさ−ファーガソンFRB副議長講演から−
ニューヨーク発
2006年03月09日
住宅市場の鈍化とエネルギー価格高を景気リスクとみる見方は多い。では、これらリスクはどの程度の大きさなのか。景気拡大期を突如として終わらせるようなインパクトを持つものなのか。ファーガソン連邦準備制度理事会(FRB)副議長は3月3日の講演で、FRBスタッフの分析を紹介し、こうしたリスクの大きさを計量的に検討した。同氏は、a.過去数年間のエネルギー価格の上昇が2006年のインフレ圧力となる可能性は高い、b.一方、各種インフレ予想は安定しているため、油価高騰を原因とする物価上昇は生じにくくなっている、c.また、住宅市場は沈静化しているが、急落する可能性は低いとみている。
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