Amazon内のJFOODO特設サイトでのオーダー数が昨年比2.8倍を達成 ―メガインフルエンサー、生産者ストーリー、出品数の拡充が奏功―

2021年04月07日

日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、日本茶輸出拡大を目的に米国ミレニアル層(※1)をターゲットとしたオンラインプロモーションを実施しました(2020年4月~2021年3月)。「日本茶=マインドフルネス・ビバレッジ」をコンセプトに、メガインフルエンサーによるJFOODO日本茶プロモーションサイトへの誘導や、各生産者が育てる日本茶への想い等を描いたコンテンツの発信、Amazon内のJFOODO特設サイトでの出品数の拡充を行うなど、各種施策によりターゲットの購入意向を喚起し、Amazon内のJFOODO特設サイトでの販売実績は、昨年比2.8倍のオーダー数を達成しました。

JFOODOの日本茶プロモーション全体像

認知、興味関心、購入意向、購入というカスタマージャーニーの流れに沿って、プロモーション施策を実施しました。認知は「インフルエンサー起用」および「デジタル広告」、興味関心は「動画コンテンツ」および「インスタグラム」、購入意向は「JFOODOプロモーションサイト」、
購入は「AmazonなどECサイト」です。

メガインフルエンサーの起用

片づけコンサルタント:近藤麻理恵さん(通称:こんまりさん)とハリウッド女優ニッキー・リードさんを起用し、二人が出演する日本茶プロモーション動画を制作し、インスタグラムおよびデジタル広告配信を行いました。この動画はメガインフルエンサー自身のアカウントからも投稿され、視聴回数は投稿開始直後に33万回、累計で42万回以上に達しています。この結果、「日本茶=マインドフルネス・ビバレッジ」のコンセプト認知率は前年の2倍となるとともに、多くのターゲットをJFOODO日本茶プロモーションサイトに誘導いたしました。

メガインフルエンサーの近藤麻理恵さん、ニッキー・リードさん

生産者コンテンツによる興味関心・購入意向喚起

日本茶やマインドフルネスの専門知識を持っていない訪問者も楽しめる場としてJFOODO日本茶プロモーションサイトを開設しました。毎月更新されるジャーナル(様々なテーマのブログ形式の記事)、日本茶基礎知識、ブランドムービー、プロモーション動画など多様なコンテンツを発信し、来訪者の興味関心を喚起しながら日本茶購入意向を高めました。特にジャーナルでは商品のバックストーリーに深い関心を示すターゲット特性を踏まえ、日本茶の伝統的な生産方法や茶農家・茶商のこだわりを生産者ストーリーとして伝えながら、テアニン(※2)の多い日本茶がマインドフルネスをもたらす飲料であることを訴求してきました。
この結果、日本茶認知者層における購入意向率は96%に到達し、Amazon内のJFOODO特設サイトへの送客率も前年比で2倍、オーダー数は2.8倍となりました。

Amazon内のJFOODO特設サイトの拡充

2017年度から続くAmazon内のJFOODO特設サイトへの出品数は100商品を超えました。JFOODO日本茶プロモーションサイトから同サイトへ送客し、米国内における販路として活用しました。
また、2020年度の新たな取組として、これまで手続きの煩雑さなどで対米輸出に踏み切れなかった事業者の輸出機会を拡大することを目指しShopify(※3)活用ECサイトを設置、26商品の出品が実現しました。

Amazon内のJFOODO特設サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

※1:ミレニアル世代:1981年~96年までに生まれた世代(2020年時点で24歳~39歳)。
※2:テアニン:カフェインの中枢神経興奮作用を抑制し、リラックスさせてくれる効能があります。日本茶の中でも、特に玉露や抹茶、かぶせ茶については栽培時に「覆い」をして日光を遮断し、茶葉のテアニンが刺激・興奮効果のあるカテキンに変化するのを抑えることで、テアニンが豊富に含まれます。
※3 Shopify(ショッピファイ):2004年設立。2017年日本に本格進出。マルチチャネル販売に対応したクラウド基盤のECプラットフォーム。同社のシステムを活用することで、誰でも簡単にECサイトの立ち上げが可能。世界175ヵ国100 万以上のネットショップで利用されています。(2020年10月時点)

日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)海外プロモーション事業課 (担当:谷口、宇野)
Tel:03-3582-8345 E-mail:JFB@jetro.go.jp