韓国の起亜、メキシコでの電気自動車生産に向けた投資計画を発表
(メキシコ)
メキシコ発
2026年08月10日
メキシコ政府は7月29日付のプレスリリースで、韓国完成車メーカーの起亜が新たに電気自動車(EV)生産に向けた投資を行うと発表した。投資金額は6億4,900万ドルで、2026~2028年にかけてヌエボレオン州の既存プラント(注1)において、輸出および国内市場向けにEVの「Kia EV3」の生産ライン立ち上げを行う。
Kia EV3はコンパクトSUV(スポーツ用多目的車)タイプのバッテリー式電気自動車(BEV)で、起亜メキシコとして初めてBEVの国内生産を行うこととなる。会見では、併せて国内の充電ネットワーク網の整備を行うことも発表された。クラウディア・シェインバウム大統領は、今回の投資がメキシコにおけるモビリティー分野の電動化推進に寄与すると述べた。また、起亜メキシコのキム・ヨンサム社長は、今回の投資がメキシコ政府の国家戦略「プラン・メキシコ」(2025年1月17日記事参照)と合致したものであると強調した(注2)。
ヌエボレオン州でも、8月4日に今回の投資計画発表に関するイベントが開催された。同イベントにおいて、サムエル・ガルシア州知事は、今回の投資発表を受けてEV関連のサプライヤー向けに、起亜メキシコのプラント近辺に220ヘクタールの工業団地を開発中であることを発表した。
国立統計地理情報院(INEGI)によると、起亜の2026年1~6月のメキシコ国内生産台数は15万5,013台に上り、K4セダンなどのコンパクトカーや、K3セダンなどのサブコンパクトカーを中心に生産している。同期間の輸出台数は13万4,986万台、国内販売台数(輸入車を含む)は5万4,852台だが、いずれもガソリン車やハイブリッド車が中心で、BEVは現状ほとんどない(注3)。
(注1)起亜は2016年からヌエボレオン州のペスケリア市にある工場を稼働している。
(注2)メキシコ政府は「プラン・メキシコ」において、輸入代替を進めるべく、国内自動車市場向けに国内生産を強化・拡大することを目指している。
(注3)メキシコ国内の電動車市場については、2026年3月26日付地域・分析レポートも参照。
(原大智)
(メキシコ)
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