サウジアラビアの2025年の外国直接投資流入額は前年比53%増、世界13位に
(サウジアラビア)
リヤド発
2026年07月28日
国連貿易開発会議(UNCTAD)が7月7日に公表した「世界投資報告2026
」(2026年7月10日記事参照)を受け、サウジアラビア投資省(MISA)は7月21日、同報告を引用して同国の外国直接投資(FDI)実績を公表した。それによると、サウジアラビアの2025年のFDI流入額(ネット)は326億ドルとなり、前年の213億ドルから52.9%増加した。この結果、FDI流入額の世界ランキングでサウジアラビアは前年の17位から13位へ上昇し、西アジア主要国・地域(以下、西アジア)(注)ではアラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ第2位の投資受け入れ国となった。
2025年の西アジア全体の対内FDI流入額は1,106億ドルと前年から19.9%増加しており、このうちサウジアラビア(29.5%)とUAE(43.6%)の2カ国で73.1%を占めた。両国は西アジアにおける投資拡大を牽引する主要国となっている(添付資料表1参照)。
サウジアラビアの対内FDI流入額は2021年に283億ドルへ急増した後、2022年から2024年にかけて減少傾向が続いていたが、2025年には326億ドルとなり再び大幅な回復を示した。
7月18日付サウジアラビア国営通信(SPA)によると、サウジアラビアの対内FDI残高は2025年末時点で2,933億ドルに達した。また、UNCTADの報告書が国家投資戦略の成果として、投資環境の競争力向上や投資家の市場参入促進に向けた取り組みに言及したという。
一方、サウジアラビアは投資受け入れ国であると同時に、西アジア有数の対外投資国でもある。2025年のサウジアラビアの対外FDI流出額は270億ドルと前年比2.1%減少したものの、UAE、クウェートに次いで西アジア第3位を維持した(添付資料表2参照)。
サウジアラビアは、政府系ファンドの公共投資基金(PIF)や国営企業を中心とした海外投資を継続している。
(注)西アジア主要国・地域には、アルメニア、アゼルバイジャン、バーレーン、ジョージア、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、トルコ、UAE、イエメン、パレスチナが含まれる。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
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