北米のコンテナ輸入量が増加、アジア・北米間の運賃上昇

(米国)

ニューヨーク発

2026年07月02日

北米のコンテナ輸入量が増加している。デンマーク海運大手マースクは6月29日、2026年6月の北米の輸入量が前年同月比14.3%増の225万TEU(20フィートコンテナ換算)となる見通しを示した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。マースクは、この輸入量増加について、小売業者による秋物商戦向け商品の前倒し輸入、2026年後半に見込まれる追加関税措置の変更や燃料価格の高騰、ピーク期の追加料金(サーチャージ)の賦課といったコスト上昇リスクを回避するための動きが背景にある可能性を指摘した。

関税制度の変更については、米国が2月に導入した通商法122条に基づく10%の輸入課徴金(2026年2月24日記事参照)が7月24日に期限を迎えるため、期限後の関税措置が懸念されている。また、米通商代表部(USTR)は、強制労働を使用して生産された産品の輸入禁止措置をめぐって、中国や日本などからの輸入に10~12.5%の関税を課す案を提示(2026年6月3日記事参照)しており、こうした関税措置への警戒感が各社の駆け込み輸入を加速させている。

この駆け込み需要により、アジア・北米間の海上運賃も上昇している。上海発ニューヨーク行きのスポットコンテナ運賃は急騰し、1TEU当たり7,149ドル(6月25日時点)と前年同期比で25%上昇した。コンテナ追跡ソフトウエアを提供するビジョンの最高経営責任者(CEO)兼共同創設者のカイル・ヘンダーソン氏は、輸送コストの上昇は米国の消費需要の拡大よりも、輸送会社による供給量の管理を反映したものだと指摘した(ロイター6月29日)。

(樫葉さくら)

(米国)

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