中国における日系企業向け事業継続計画(BCP)作成のポイント(2024年1月)

2024年01月24日

最終更新日:

海外拠点で「事業継続計画(以下、BCP)」を検討する上では、海外リスクの不確実性を十分考慮に入れる必要がある。日本国内では、主に大地震を最大のリスクと捉えて、地震を想定したBCPを作成している企業が多い。一方で、中国を含む海外拠点では、突出して脅威となるリスクが何か一つ存在するというよりは、いつ、何が起こるかわからない不確実性、予見可能性の低さこそが最大のリスクと考えられる。中国における近年のビジネスリスク動向を見ても、企業が注視するリスクは、パンデミックだけでなく、自然災害、労使関係、地政学リスク、知的財産権、環境リスク、電力不足による操業停止等、多岐にわたる。海外拠点においては、こういった様々なリスクに対して(現時点では想定外のリスクに対しても)柔軟に対応できるBCPが求められる。
本稿では、中国に拠点を置く日系企業の現地法人の経営者、リスクマネジメント担当者を主な読み手として想定し、BCPをどのように作成、運用していくべきかを説明する。

発行年月:
2024年01月
作成部署:
ジェトロ海外ビジネスサポートセンター・ビジネス展開課、ジェトロ・青島事務所
総ページ数:
29ページ

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