中国 「カーボンピークアウト・カーボンニュートラル」 政策概要及び中部地区の実行現状について（2022年11月）

中国でもカーボンピークアウト、カーボンニュートラル（併せて「双炭」という）に向けた取組が推進されている。習近平国家主席は、2020年9月の国連総会において、ビデオ演説で30年にカーボンピークアウト、60年にカーボンニュートラルを目指すと表明。翌2021年10月には「双炭」目標を実現するためのロードマップも示された。
　中部地域でも例外ではなく、各省や市のレベルで政策が発表されている。「双炭」目標の提出と関連政策の実施により、日系企業を含む経営中の企業に対しては、経営コストの上昇等の負担が増えることが予想される。しかし、目標達成のための奨励金などの優遇措置もある。所在地方の関連当局との情報交換を重視し、支援の得られる行動、および環境保護、CO2排出削減・低炭素、新エネルギー産業等の自社の強みとする分野でビジネスチャンスを掴めば、危機をチャンスに変えられる可能性もある。