トランプ政権におけるサイバーセキュリティ政策の現状(2017年9月)
2017年09月30日
最終更新日:
トランプ大統領は2017年5月11日、米国のサイバーセキュリティ強化に関する大統領令に署名した。度重なる修正の末、トランプ大統領の就任111日目にようやく発出された同大統領令は、同政権初の主要サイバーセキュリティ政策措置である。
3つの最優先事項として、(1)連邦政府のネットワークに関するサイバーセキュリティ、(2)重要インフラに関するサイバーセキュリティ、(3)国家/ 国民のためのサイバーセキュリティ、に関する内容が記述されており、各連邦政府機関の長に対し、期限以内に大統領に報告書を提出するよう指示している。
同大統領令の内容は、ブッシュ政権及びオバマ政権が推進してきたサイバーセキュリティ政策の方向性を即座に変えるものではないが、改善策として以下を掲げている。
- 連邦政府機関の長に対し直接的なサイバーセキュリティリスクの管理責任を賦課
- NISTのサイバーセキュリティ・フレームワークの活用を連邦政府機関に義務付け
- 連邦ITシステムの近代化計画の推進
- 高いリスクにさらされている重要インフラの防護及びサイバーインシデント対策の強化
- 国際連携や将来的なサイバーセキュリティ人材育成を重視
- 発行年月:
- 2017年09月
- 作成部署:
- ジェトロ・ニューヨーク事務所
- 総ページ数:
- 19ページ