米国企業のアジア展開事例（2016年3月）

米国企業のアジア展開の中で、中国企業の買収や提携による中国市場等での事業拡大の動きが目立った。環境エネルギー分野では、米産業用水処理大手は中国の産業用水処理剤メーカーの株式の過半数を取得した。自動車分野では、米タイヤ製造大手は、中国タイヤメーカーの株式65％を取得する。航空運輸業では、航空大手は中国航空企業の株式3.55％を取得し提携を強化する。
中国企業以外のアジア企業との買収や提携も顕著で、米電子部品商社大手は、台湾の同業の買収について正式に合意した。米メディア大手は、インド企業の株式50％を取得した。
サービス分野では、訴訟費用を融資する米ファイナンス大手は香港に拠点を設立し、アジアでの体制を強化する。飲食店などの口コミ情報サイトの米大手は、展開先として32カ国目となるフィリピンでサービスを開始した。

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