難民流入のマクロ経済面インパクトについての第1次評価(2016年1月)

2016年01月26日

最終更新日:

欧州委員会は2015年11月に発表した、「2015年秋季経済予測」 において、2015年にEUにおいて大きな関心を集めた、シリアなどからの大量の難民流入について独自分析を行い、経済への影響を試算した。本稿は、その章を抜粋翻訳し、数値で示されていたデータを一部グラフ化したものだ。

難民の大量流入に伴い、受け入れを拡大した加盟国もある。欧州委員会のシミュレーションによれば、難民流入の中期的な経済的影響は比較的小さく、2020年までのEUのGDPを押し上げる効果は0.2〜0.3%程度と予想される。また、政府の債務残高や財政収支に与える影響も軽微だ。ただし、ドイツなど特定の国がより大きな影響を受ける可能性もある。


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主な図表:
図表1 主な通過国への難民流入
図表2 主な目的国への難民流入
図表3 支出および労働力の増加の複合効果(EUネイティブ並み(高水準)の技能) 等16点
発行年月:
2016年01月
作成部署:
ジェトロ調査部欧州課、ジェトロ・ブリュッセル事務所
総ページ数:
16ページ

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