パキスタン市場と市場開拓(2014年3月)

最終更新日: 2014年03月10日

パキスタンは、世界第6位の1億8,500万人弱の人口を抱え、2050年までに中国、インド、米国に次いで世界で4番目に人口の多い国になると予測されている。
パキスタンにおける中間層は、定義にもよるが、全世帯の34.6%にあたる6,100万人程度存在し、都市化が進んでいることや女性の労働参加が進んでいることなどから、増加傾向にある。また、小売業の流通に関しては、95%が家族経営の独立小型店など伝統的市場によるものであるが、近年はショッピングモールなど組織的小売業の開発も進んでおり、国際的ブランドが数多く出店しており、ケーブルテレビやインターネット利用拡大から欧米の生活スタイルに触れる機会が多くなっていることもあり、中間層や富裕層の消費意欲を刺激している。さらに、企業は1つの商品カテゴリーに、多くの異なる商品ブランドを投入して企業シェアを拡大しているようである。
マーケティング手法では、テレビの利用が増加しており、スターを起用してブランドイメージを上げるだけでなく、一般人を取り込むようなタレント発掘プログラムを放映するモデルが、様々な企業で採用され成功している。なお、パキスタンはイスラム教徒が約95%を占めることから、食品はハラルである必要があるなどの注意が必要である。

発行年月:2014年3月

作成部署:ジェトロ調査企画課

総ページ数:62ページ

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記事番号:07001605

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