日本企業の北米販路開拓事例集(2013年12月)

最終更新日: 2013年12月27日

新興国市場に関心が集まる中、あえて北米市場に挑戦する日本企業は少なくない。北米の魅力とは何かを考えると、市場の安定性、成長性、潜在性などが挙げられる。米国経済は、リーマン・ショック後の景気後退から脱却を遂げ、穏やかながら安定的な成長を持続している。個人消費も、過去3年間において平均2%以上の伸びを示しており、景気回復を下支えしている。債務上限問題や医療保険制度改革法(オバマケア)を巡る議会の対立など政治的な懸念はあるものの、景気に与える影響は限定的とされる。

その他、シェール革命や3Dプリンターなどの画期的なイノベーションの創出により、製造拠点を国内に回帰する動きなどもみられ、国内産業は盛り上がりをみせている。また、人口は毎年1%のペースで増加をしており、それに支えられる3億5,000万人の北米消費市場は、潜在性に溢れている。加えて、中国など新興国における生産コストの増加も、進出先としての米国の魅力を高めている。法規制の透明性が高く投資リスクが低いことは言うまでもない。

最後に、世界の製品・サービスのトレンドセッターである北米に進出し、成功を収めることで、人脈の拡大や自社製品の世界への情報発信に繋げることも可能だろう。それにより、他国の市場への参入が容易となることが期待できる。

本報告は、2013年7月から11月に、ジェトロの在北米事務所が、北米において市場開拓に取り組む日本企業へのインタビューを取りまとめた事例集である。

発行年月:2013年12月

作成部署:ジェトロ・シカゴ事務所、ジェトロ・ニューヨーク事務所、ジェトロ・アトランタ事務所、ジェトロ・ロサンゼルス事務所、ジェトロ・ヒューストン事務所、ジェトロ・サンフランシスコ事務所、ジェトロ北米課、ジェトロ・トロント事務所

総ページ数:37ページ

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記事番号:07001544

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