再編により合理化図る各業界メーカーの動向(欧州)

最終更新日: 2004年03月30日

Report 2 再編により合理化図る各業界メーカーの動向(欧州)

2001年の欧州IT産業は 大幅な減速が懸念されている。米調査機関IDCによると、欧州でのIT産業関連支出が2001-2003年の間に約500億ドル減少すると発表している。しかし、欧州電気通信市場の自由化は進んでおり、独占時代の特権を確保したい各国の大手通信事業者は、既得ポジションの強化および新たな収入源確保のため、活発な事業展開を繰り広げている。また、携帯電話製造会社のシェア競争も激化している。次世代携帯電話部門では、通信事業各社が巨額の免許料負担による財政悪化で設備投資を減らしており、通信機器メーカーではコスト削減のため、施設の整理、人員削減などのリストラを実施している。

一方、好調な成長を続けてきた医薬品業界も解決すべき課題は多い。医薬品の販売価格規制やコレステロール低下剤問題、医薬品業界の電子化問題などが新たな課題となっている。

他方、2001年の欧州自動車メーカーは、ユーロ安を受け、高級車を中心に対米輸出が活発だったことから、好調だった。「小型車重視」と「中国市場開拓」がプジョー・シトロエン・グループ(PSA)、フォルクスワーゲン、BMW、フィアットなどの欧州自動車メーカーの主な戦略となっている。

本レポートでは、欧州におけるIT、エレクトロニクス、医薬品、自動車産業の動向を紹介する。

主な図表

・欧州大手通信事業者の比較(P.12)

・欧州におけるUMTS事業免許(P.13)

・欧州における携帯電話普及率の推移(P.14)

・IT関連企業での雇用(P.15)

・世界の半導体シェア(2000年)(P.23)

・ブルー・エンジェル・マーク表示製品の数(P.24)

・人口100人当たりのパソコンの台数(2000年)(P.25)

・一般家庭におけるパソコンの普及率(P.26)

・ノート型パソコン販売台数(2000年)(P.26)

・主要13カ国における医薬品小売売上(P.28)

・PSAとルノーの比較(P.37)

・コンパクト・カーの市場(P.38)

発行年月 :2002年01月

作成部署 :在欧州センター・事務所

総ページ数:34ページ

記事番号:05000508

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