産官学の連携進む北ユトランド地域の情報通信産業(デンマーク)

最終更新日: 2004年03月31日

Report 4 産官学の連携進む北ユトランド地域の情報通信産業(デンマーク)

デンマークの北ユトランド地域は、伝統的に造船等の重工業と農林水産業が主たる産業であった。しかし、1960年代中頃に地元家電メーカーが船舶用通信機器の製造を開始し、1974年にはオールボー大学が開校して優秀な人材を供給した結果、情報通信産業が本格的に発展した。同大学は、産学一体となって企業ニーズを踏まえた研究を行い、その成果を企業に還元した。また、政府、北ユトランド県も、資金面、インフラ面での支援を行った。その結果、情報通信関係の国際的企業が続々とこの地域に研究開発部門を設けることとなり、92年にはこの地域でGSMの基礎技術が開発された。現在、この地域はテレコム・バレーと称され、UMTS関係のほかブルートュースやWAPについてもこの地域でアプリケーションや機器の開発が進められており、欧州だけでなく世界的にも注目を進めている。

本レポートでは、北ユトランド地域の情報通信産業が、産官学の連携による取り組みによりどのように発展してきたか、また、現在のこの地域の情報通信企業の状況について概観する。

主な図表

・就労人口構成(97年1月1日現在)(P.40)

発行年月 :2001年09月
作成部署 :コペンハーゲン事務所
総ページ数:18ページ

記事番号:05000499

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