高品質化と国際化で成長する林産業(フィンランド)

最終更新日: 2004年12月20日

Report 6 高品質化と国際化で成長する林産業(フィンランド)

林産業はフィンランドの代表的な産業であり、輸出に占める割合は3割に近い。関連企業は森林クラスターと呼ばれる産業集団を形成し、互いに緊密な関係を維持することで資源の効率的な利用を図っている。過去40年間の生産状況を見ると、ほぼ横ばいの板類に対し、パルプと紙類の生産が飛躍的に増加しており、近年は特に印刷・筆記用の上質紙が世界市場の4分の1を占めている。

90年代半ばから業界の再編成が活発となり、合併によって現在の大手3社への統合が進んだ。また国外進出が積極的に行われたため、2000年では林産業の年間総売上の半分が国外で達成されている。今後も林産業では堅調な需要増が見込まれ、特に情報化の進展に伴い、印刷・筆記用紙の需要が強まると見られている。今後のフィンランド林産業の発展は、高成長の続くアジア・南米市場への進出がカギになると考えられる。

主な図表

・林産業の国際的シェア(2000年)(P.43)

・林産業の輸出貢献度(2000年)/製品生産高(60〜2000年)(P.44)

・所有者別の林産業用原木(2000年)(P.45)

・再生紙・板紙使用量(85〜2000年)(P.45)/内訳(2000年)(P.46)

・欧州と世界の林産企業上位10社(2000年売上高)(P.47)

・主な紙・板紙生産国/輸出国(99年)(P.48)

・品種別パパルプ生産高(80・2000年)/紙・板紙生産高(60〜2000年)(P.49)

・主要な針葉樹製材品生産国(99年)/輸出国(98年)(P.50)

・主要な合板生産国(99年)/輸出国(98年)(P.51)

・針葉樹製材品(55〜99年)/合板(35〜99年)の生産と輸出 (P.52)

・パーティクルボード(57〜99年)/ファイバーボード(35〜99年)の生産と輸出(P.53)

・林産業の状況(2000年)/製品輸出量(60〜2000年)(P.54)

・林産業の品目別輸出割合(60〜2000年)/地域・国別輸出(2000年)(P.55)

・林産業グループの売上(92〜2000年)(P.56)/収益性(92〜2000年)(P.58)

・林産業企業の資本投資(93〜2000年)(P.57)

・西欧のパルプ生産高/紙・板紙生産高(2000年)(P.59)

・EUの針葉樹製材品生産高(2000年)(P.60)

・世界と欧州の林産物の消費(98年)と予測(2010年)(P.61)

発行年月 :2001年11月
作成部署 :ヘルシンキ事務局
総ページ数:22ページ

記事番号:05000462

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