IT産業と経済(フィンランド)

最終更新日: 2004年03月30日

Report9 IT産業と経済(フィンランド)

フィンランドは豊富な森林資源に恵まれ紙、パルプなど森林産業が経済を支えてきたが90年代前半には深刻な経済不振に陥った。その後、官民上げて産業構造の再構築をした結果、情報技術(IT)産業が急速に発達し、エレクトロニクス・電子技術産業の輸出が経済を主導するに至り、輸出総額のうちIT製品の割合は20%、通信製品は14%を占めているが、特にノキアは世界最大の携帯電話メーカーとして世界的に事業展開をしている。同社だけで輸出総額の約20%をしめ、国内でも雇用確保に貢献しているほか研究開発にも大きな力を入れている。本レポートではフィンランドの産業、輸出構造が紙・パルプからIT産業に変遷した動き、IT産業の中心であるノキアのフィンランド経済における役割と事業展開、情報インフラとして携帯電話やパソコン、インターネット、ネットサービスの普及状況などについて、さらに政府のIT産業に対する具体的な振興策としての産業助成と教育整備についてとりまとめた。

主な図表:

・EU諸国のハイテク製品輸出入比率(P.68)

・GDPと輸出におけるノキアの割合(P.71)

・フィンランド企業の研究開発経費(P.72)

・インターネットホスト数(P.73)

発行年月 :2000年08月
作成部署 :ヘルシンキ事務所
総ページ数:13ページ

記事番号:05000456

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