ユーロへの本格的対応はこれから(スペイン)

最終更新日: 2004年04月23日

Report5 ユーロへの本格的対応はこれから(スペイン)

ユーロ導入はEU域内為替リスクの解消、資金コストの軽減などのメリットが予想される反面、ユーロ安による物価上昇や域内の経済的信頼性低下などの懸念材料がある。このような状況の下でスペインの欧米外資企業21社について、ユーロ導入にどのように対処したかについて、2000年2月、アンケートとインタビューによる調査を実施した。対象業種は電子、電気、機械、通信、運輸、石油化学、自動車、食品の8業種。結果の概要は次のとおり

競争力、効率向上など経営管理の合理化、生産・流通・販売拠点の見直し、他企業との提携などを模索、価格政策・戦略の見直し、原材料・部品調達の合理化、人事の集中管理および労働市場の変化に対する弾力的な対応など。今後の課題として資金および資材調達の統合による効率向上、域内市場の開発など。

総体的に、調査対象企業は大方が、ユーロ導入への対応が遅れがちであることが明らかになった。

発行年月 :2000年08月
作成部署 :マドリード・センター
総ページ数:7ページ

記事番号:05000452

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