大企業と中小企業で対応に温度差(ドイツ)

最終更新日: 2004年04月23日

Report1 大企業と中小企業で対応に温度差(ドイツ)

ドイツ企業のユーロ対応状況は、大企業と中小企業で温度差がみられる。ドイツ商工会議所の調査によると、2000年1月時点で、ほぼ全ての大企業が対応を完了した一方、中小企業の約1割は対応も始めていない。しかし、全体としてみると、ほぼ9割の企業がなんらかの対応を開始しており、ユーロ対策の中心はコンピュータのソフト変更を含めた企業会計の変更に移っている。対策の遅れを反映し、企業間の決済通貨は依然、一部大企業を除きマルク建である。企業の多くはユーロ建企業会計システムを2001年中に、または現金通貨と同時に導入するとしている。

本レポートではユーロ導入後のドイツ産業界・企業の対応と予想される影響について、対外的・対内的切り替え、通貨統合のメリットとディメリット、市場競争、企業活動・収益、価格、ロジスティック、立地・人事戦路、さらに資本市場の変化、ユーロ債、ドイツ資本市場の役割、などの項目別に概観する。

主な図表:

・ユーロ切り替え準備を始めた企業の割合(P.4)

・会計システムのユーロへの切り替え予定時期(P.5)

・ユーロ対応のために最も資金を必要とする分野(P.7)

・通貨統合が市場競争に及ぼす影響(業種別)(P.8)

・ユーロ圏内での債券発行額(額面価格)の伸び率(99年)(P.13)

発行年月 :2000年08月
作成部署 :デュッセンドルフ・センター
総ページ数:14ページ

記事番号:05000448

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