ユーロへの対応は徐々に進行(スウェーデン)

最終更新日: 2004年04月26日

Report3 ユーロへの対応は徐々に進行(スウェーデン)

スウェーデンは95年にEUに加盟したが通貨統合(EMU)には参加していない。ユーロ導入がされたばかりで、すでに国際化を進めている大企業、中小の輸出企業、金属,林業、鉱業などの伝統的産業などほか電子取引、金融システムなどの分野では、非参加の影響がないわけではないが、各界ではユーロへの対応を徐々に進めているところである。生産、流通、販売拠点の見直し、内外企業との提携、M&Aによる事業展開もユーロ導入前にEU地域での展開はすでに進めてきている企業もある。EU諸国との価格政策の見直しを懸案事項として検討を進めており、決算報告書、資本金をユーロで表示してもよいとの政府の決定を受け定款を変更しクローネとユーロの両表示をしている。資金調達もユーロ社債という点でユーロに対する関心が高まっており、また、大企業ではユーロ担当者を設けて対応を展開し、産業連盟が中小企業に対してユーロ導入対策を準備するようパンフレット、会報誌、レポート配布、EMUセミナーの開催など啓蒙活動を行っている。2002年後半に通貨統合参加について国民投票が実施される公算が高くユーロ対応が徐々に進んで行くものと見られている。

発行年月 :2000年06月
作成部署 :ストックホルム事務所
総ページ数:7ページ

記事番号:05000443

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