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GOST-R(ロシア国家標準規格)認証取得:ロシア向け輸出

ロシア企業から引合いがあり、初めて自社製品を輸出します。事前にGOST-R規格の認証が必要だと聞きました。ロシアの認証制度について教えてください。

ロシアでは、流通する際に品質と安全性が「国家標準規格(GOST-R:GOSSTANDART of RUSSIA)」に適合していることを証明すべき品目が多数あります。ロシア向けに輸出をする場合には、輸入通関時に適合証明の提示が求められますので、事前の取得が必要です。また、商品の然るべき部分に規格番号を印刷、表示することが義務付けられています。

I. 適合証明の種類
1. ロシア市場向けの証明
適合証明には、従来のGOST-Rに基づく「GOST-R適合証明」、「適合宣言」があります。2015年4月から、一部のアイテム(例:医療機器関連、ベアリングなど)をのぞき、ユーラシア経済連合に共通して適用されるTR-CU認証に吸収・統合されました。

2. ユーラシア経済連合市場向け証明
ユーラシア経済連合として加盟しているロシア・ベラルーシ・カザフスタン・アルメニア・キルギス5カ国向けの証明について、現在、34件の規格について加盟国間の合意が成立しています。

調査時点での発効済の認証

項目 規則番号 発効日
1)花火製品 (006/2011) 2012年2月15日〜
2)個人の環境汚染保護 (019/2011) 2012年6月1日〜
3)梱包 (005/2011) 2012年7月1日〜
4)児童、幼児用品 (007/2011) 2012年7月1日〜
5)玩具 (008/2011) 2012年7月1日〜
6)香水・化粧品 (009/2011) 2012年7月1日〜
7)軽工業品 (017/2011) 2012年7月1日〜
8)燃料、重油油類 (013/2011) 2012年12月31 日〜
9)機械、設備類 (010/2011) 2013年2月15日〜
10)ガス化燃料で作動する機器類 (016/2011) 2013年2月15日〜
11)爆発危険地帯で稼動する設備類 (012/2011) 2013年2月15日〜
12)低電圧設備類 (004/2011) 2013年2月15日〜
13)リフト (011/2011) 2013年2月15日〜
14)電磁相互性(EMC) (020/2011) 2013年2月15日〜
15)食品安全 (021/2011) 2013年7月1日〜
16)食品とマーキング (022/2011) 2013年7月1日〜
17)フルーツ野菜ジュース (023/2011) 2013年7月1日〜
18)油脂製品 (024/2011) 2013年7月1日〜
19)ダイエット食品類 (027/ 2012) 2013年7月1日〜
20)食品添加物、香料類 (029/ 2012) 2013年7月1日〜
21)穀物類 (015/2012) 2013年7月1日〜
22)小型船舶 (026/2012) 2014年2月1日〜
23)圧力容器、耐圧設備類 (032/2013) 2014年2月1日〜
24)潤滑油 (030/2012) 2014年3月1日〜
25)牛乳、乳製品 (033/ 2013) 2014年5月1日〜
26)肉、肉製品 (034/2013) 2014年5月1日〜
27)家具類 (025/2012) 2014年7月1日
28)爆発物類 (028/2012) 2014年7月1日
29)鉄道車両 (001/2011) 2014年8月2日
30)高速鉄道輸送 (002/2011) 2014年8月2日
31)鉄道輸送インフラ (003/2011) 2014年8月2日
32)ホイール輸送手段の安全 (018/2011)

2015年1月1日

33)車道安全 (014/2011) 2015年2月15日
34)農林トラクター、トレーラーの安全 (031/2011) 2015年2月15日
35)建築、建材 (不詳) ユーラシア経済委員会で審議中

II. 適合証明の取得手続き
適合証明の発行は、ロシア当局が認定する民間の認証機関が行います。一部品目は所管省庁自ら証明書を発行しますが、その場合でも認証機関に申請代行を依頼することになります。

適合証明の申請は、ロシア向けに輸出するメーカーが行うことが望ましいといえますが、輸出者(場合によってはロシアの輸入者が申請代行を現地で行うケースもありますが)が申請することも出来ます。ただし、ロシアの税関当局側はone Contract, one Certificationの原則で判断しますので、仲介業者(輸出者などロシアの輸入者が異なる場合など)を変えた場合は、同一商品であっても、適合証明を取得することになりますので注意が必要です。HSコードが同じで商品シリーズが多岐にわたるものは、1枚の証明書で全てを記載することが可能です。有効期間は最長5年です。

<申請に必要な情報・書類(契約書ベース。食器の例)>
提出書類はロシア語翻訳が求められます。また、必要書類は品目や認証機関で異なる場合があります。

メーカーの情報(会社名、本社住所など)
製品の売買契約書および付属文書(インボイス)
製品説明書(成分表、組成表、MSDS、取扱マニュアル、製品仕様書・スペック、素材、形状、用途・使用方法など)
製品の品質・安全性を保証する書類(ISO 9001、CE マーキング、または、製造会社からの製品の品質・安全性を保証する品質保証書)
製品サンプル
製品ラベルのロシア語サンプル(必要な場合)
輸入・販売会社(ロシア法人)の国家登記証明書、納税登録証明書、定款のコピー

III. 非該当証明書(Exemption letter)
TR-CU規格の対象外品については、輸入通関時に「非該当証明書」(Exemption Letter)が必要となるケースがあります。同証明書は認証代行機関によって発給されたものであることが求められます。

IV. 適合証明以外の各種証明
適合証明以外にも、火災安全証明書、防爆証明書、計測証明書、国家登録証明書、設備使用許可書(RTN)等各種証明があり、品目によっては複数の認証を要求される場合があります。
これらの手続きは非常に複雑なので、認証代行機関に詳細相談のうえ、手続きを進めるようにしてください。

関係機関
連邦技術規則・計量庁(Gosstandard)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ユーラシア経済委員会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
テュフラインランドジャパン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
株式会社UL Japan外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

参考資料・情報
ユーラシア経済連合(TR-CU)に統合された認証一覧外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
TR CU 005/2011 梱包安全規定(2012年7月1日発効)の概要についてPDFファイル(203KB)

調査時点:2015/04

記事番号: J-110101

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