「ミャンマーにおける模倣品対策セミナー」開催報告

ミャンマーでは知的財産制度の構築が急がれていますが、現在、模倣品に対してどのような法令が有効であるのか等具体的に知られていないことも多く、多くの日系企業の関心が寄せられています。
本セミナーでは、実際に模倣品対策に関わっているミャンマー政府、法律事務所の方がミャンマーにおける模倣品対策に有効な法制度をはじめとして模倣品対策の実際について説明を行いました。
質疑応答においても活発に質問が出て企業の方々の関心の高さがうかがえました。

内容

ミャンマー経済概況および知財制度
ジェトロ・バンコク事務所 知的財産部長 大熊 靖夫
ミャンマーの経済概況および知財制度について概要を説明しました。
ミャンマーにおける知財および模倣品対策について
Myanmar Trademark and Patent Law Firm 弁護士 Thein Aung 氏
ミャンマー国内における知的財産権として商標権を中心に特許権・意匠権・著作権について既存の1908年登記法・海上関税法などに基づいて説明されました。
また、地域/国際条約・公約へのミャンマーの加盟状況、知的財産権が憲法上の権利に該当すること、今後の新知財関連法への期待として制定すべき法律等についても説明されました。
講演資料PDFファイル(1.2MB)
ミャンマーにおける知財エンフォースメントについて
Rouse & Co. Internationl 弁護士 Fabrice Mattei 氏
法制度・裁判制度の概略として裁判制度・仲裁制度、IP関係当局についてどのような組織があるかを説明され、知財保護のための仕組みと用件として加盟条約や適用法令・判例法について例示して説明されました。
エンフォースメント手段について商標侵害の判定方法等を含めて説明された後、新法施行後は商標登録を再申請することなどを提言されました。
講演資料PDFファイル(3.1MB)

概要

日時
2013年2月15日(金曜)9:30~12:30

会場
ホテルオークラ東京 曙の間(東京港区)

参加者
171名

次第

09:30
開会・講師ご照会
09:35~09:45
「ミャンマー経済概況および知財制度」(10分)
ジェトロ・バンコク事務所 知的財産部長 大熊 靖夫
09:45~11:15
「ミャンマーにおける知財および模倣品対策について」(英語)(90分)
Myanmar Trademark and Patent Law Firm 弁護士 Thein Aung 氏
11:15~12:15
「ミャンマーにおける知財エンフォースメントについて」(60分)
Rouse & Co. International 弁護士 Fabrice Mattei 氏
12:15~12:30
質疑応答(15分)
閉会