知的財産ニュース 韓国知識財産処、国家遺産を活用した商品デザインをめぐる紛争を防ぐ
2026年3月3日
出所: 韓国知識財産処
- 国有遺産活用商品デザイン(意匠)保護支援事業を初実施 -
- 意匠権利化に関する相談、紛争対応戦略の立案など、カスタマイズ型支援を提供 –
最近の「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」のヒットなどにより、K-カルチャーの地位が高まり、国有遺産をデザインに活用した商品が韓国国内外で大きな人気を集める中、これらの商品のデザイン無断流用などの紛争を防止し、対応を支援するため、知識財産処が積極的に乗り出す。
韓国知識財産処(キム・ヨンソン処長)は、国家遺産を活用した商品の知的財産権確保することで紛争の事前予防と、企業の安定的な事業化を支援するための「国家遺産活用商品デザイン保護支援事業」を実施すると発表した。
本事業は、遺物・遺跡、伝統文様、伝統遊びなどの国家遺産*を活用した商品を企画・制作する中小企業などを対象に、商品開発の段階から知的財産権の確保が可能となるよう権利化相談支援や、海外で紛争発生時の対応戦略立案など、カスタマイズされた支援を提供するのが特徴である。
*国家遺産:人為的または自然的に形成された国家的・民族的または世界的な遺産として、歴史的・芸術的・学術的または景観的な価値の大きい文化遺産・自然遺産・無形遺産(国家遺産基本法第3条)
支援内容は 1.紛争予防のための意匠権の保護戦略を策定②デザイン権侵害(偽造・模倣)商品への対応戦略策定などで構成される。特に、国家遺産を活用した商品をデザイン権、商標権などで保護するために考慮すべき創作性要件と意匠類似範囲の判断などについて、専門家による助言を集中的に提供する予定である。
本支援事業は、国家遺産を活用した商品を開発中または事業化を推進中の中小企業であれば誰でも、知的財産保護総合ポータル*で申請(2026年3月16日(月曜日)~4月9日(木曜日))が可能であり、詳細な支援内容は(韓国知識財産保護院ウェブサイト
* 知識財産保護総合ポータル
知識財産処は2025年12月に「国立中央博物館ミュージアムショップ出店企業懇談会」を開催し、オンラインショッピングモールを通じた低品質の類似商品流通と知識財産権の確保・活用に困難を抱える企業の課題を聴取した経緯があり、こうした現場の困難を解消するため、今回の支援事業を初めて実施することとなった。
韓国知識財産処のパク・ジンファン知識財産紛争対応局長は「最近、国家遺産を活用した商品が文化的な価値を加えられ、商業的な成功の可能性も高まっているが、知的財産権に対する理解不足で紛争に晒されるケースが多い」とし、「今回の支援事業だけでなく、創作活動に相乗効果をもたらすオーダーメイド型の知的財産権教育など、必要な支援策を整備し、国家遺産を活用した商品開発分野の成長を積極的に支援していく」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
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