知的財産ニュース 韓国の特許出願、初の26万件突破し、世界4位
2026年1月29日
出所: 韓国知識財産処
- 韓国企業の海外特許出願も17.6%増加し、輸出増加の傾向を牽引 -
- 厳しい経済環境下でも特許出願が増加したことは、韓国企業の革新努力を証明するもの –
最近の保護貿易の拡散など、厳しい経済環境の中でも、韓国の特許出願が史上初めて26万件を達成した。2013年に20万件を突破して以来、12年ぶりのことである。特許出願を26万件以上達成した国は、世界で日本(1984年)、米国(1999年)、中国(2008年)に続き、韓国が4番目となる。2024年には中国、米国、日本に次ぐ世界4位の出願規模を記録**しており、2025年も世界4位の規模を維持すると見込まれる。また、海外特許出願も前年同期比17.6%増加し、韓国の輸出増加を牽引した。
*国外特許出願状況(件):(2013)204,589 → (2020)226,759 → (2024)246,245 → (25)260,797
** 国別特許出願(2024年基準): 1位 中国(1,828,054件)、2位 アメリカ(603,194件)、3位 日本(306,855件)、4位 韓国(246,245件)、5位 欧州(199,402件)
グローバル経済の不確実性拡大にもかかわらず特許出願が増加したことは、内部的には危機を機会へ転換しようとする韓国企業の持続的な革新努力を示す一方、外部的には特許を含む知的財産(IP)の重要性が次第に高まり、NPE(特許収益化専門企業)などによる特許紛争が増加する国際環境の中で、韓国企業が知的財産確保に積極的に取り組んでいることを示唆している。
2025年国内特許出願総数260,797件、前年比5.9%上昇
韓国知識財産処によると、2025年の韓国国内特許出願総数は260,797件で、前年(246,245件)比5.9%増加した。全出願者類型で増加し、個人(15.0%↑)、中堅企業(13.7%↑)、大手企業(5.6%↑)、中小企業(4.6%↑)の順で増加率が高かった。
産業別*で見ると、2025年の国内特許出願上位10分野のうち、人工知能・量子技術などを含む情報通信技術(ICT: Information & Communications Technology)関連産業の特許出願は27,033件で、前年同期比21.1%増加した。また、二次電池分野の特許出願も10,624件で、LGエネルギーソリューション・サムスンSDI・SKオンなど韓国国内二次電池代表3社を含む大企業を中心に出願件数が増加し、前年同期比14.4%増加した。
* 産業別統計は出願書技術分類に約2ヶ月を要するため、2025年1~10月累計基準
** 情報通信技術関連産業(コンピュータプログラミング、システム統合および管理業およびコンピュータ製造業):(2024年1~10月累計)22,318件 → (2025年1~10月累計)27,033件
二次電池関連産業(一次電池及び蓄電池製造業):(2024年1~10月累計)9,285件 → (2025年1~10月累計)10,624件
これは、韓国企業が人工知能(AI)大転換期を機会と認識し、AI・量子技術などの先端産業分野を中心に緻密な特許戦略を構築した結果と解釈される。
2025年 韓国企業の海外特許出願 前年同期比17.6%増加
急変する国際情勢に対応し新たな海外市場を先取りするための韓国企業の努力により、先進5カ国*の知識財産処に出願された韓国企業の特許は、前年同期**(56,989件)比17.6%(67,025件)増加した。このうち米国に出願した特許件数は32,976件で、主要国(米国、中国、欧州、日本)への海外出願の中で最も高い割合(49.2%)を占め、中国への特許出願は16,621件で最も高い増加率(72.3%)を記録した。
* 先進5カ国知的財産庁[IP5]:米国、中国、韓国、日本、欧州
**(2024年1~9月累計) 56,989件 → (2025年1~9月累計) 67,025件(17.6%↑)
また、WIPO(世界知的所有権機関)データセンター(2024)などの統計によると、ベトナム(1,395件、31.4%↑)、インド(3,826件、8.1%↑)、台湾(3,365件、8.1%↑)などへの韓国企業の海外特許出願も持続的に増加しており、韓国の特許出願対象国・地域が従来の米国、中国中心から拡大している。14.4%↑)、台湾(3,365件、8.1%↑)などへの韓国企業の海外特許出願も持続的に増加しており、韓国の特許出願対象国・地域が従来の米国、中国中心からベトナム、インド、台湾などへ拡大していることが明らかになった。
韓国の最大貿易輸出国・地域(輸出金額基準)が中国、2位米国、3位ベトナム、4位台湾、8位インドであることを考慮すると、韓国の輸出対象国も特許出願と同様の方向で拡大していると分析される。
*中国(1,307億ドル)、米国(1,228億ドル)、ベトナム(627億ドル)、台湾(490億ドル)、インド(192億ドル)(2025年1月~12月累計基準、関税庁国別輸出入実績)
韓国知識財産処のチョン・ジェファン知識財産情報局長は「世界経済の不確実性が高まる中でも、AI・量子技術などの先端産業分野を中心に韓国企業の特許出願が増加していることは非常に肯定的」とし、「昨年10月に知識財産処へ昇格されたことを契機に、韓国企業の海外特許確保のための支援を一層強化していく」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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