知的財産ニュース 韓国特許庁、「2023生活発明コリア」の授賞式を開催

2023年12月14日
出所: 韓国特許庁

女性による生活密着型の発明を募集…今年10周年を迎える

韓国特許庁が主催し韓国女性発明協会が主管する「2023生活発明コリア」の授賞式が12月13日水曜日、科学技術コンベンションセンター(ソウル市江南区所在)にて開かれた。

イベントには、イ・インシル特許庁長、キム・ハンジョン国会議員、キム・スンソン韓国女性発明協会長をはじめ、知的財産分野の関係機関、受賞者、観客など約150人が参加した。

両方向から角度調整できるタブレットケース(キム・ユナ氏)、大統領賞受賞

大統領賞を受賞したキム・ユナ氏は、タブレット端末を使用する際に感じていた不便さを改善できる「両方向から角度調整できるタブレット端末用のケース」を発明した。

この発明は、横置きの形が多い通常のタブレットケースを改善して横置き・縦置き両方に対応できるため、画面上に手書きをする際の利便性を高める。

薬の収納箱(ファン・ウニョン氏)国会議長賞、キャンプ用のドーナツやかん(アン・ソユン氏)国務総理賞を受賞

国会議長賞を受賞したファン・ウニョン氏は、定期的に服用する薬を収納箱から取り出し蓋を閉めてボタンを押すと、服用の有無がチェックできる「薬の収納箱」を発明した。

国務総理賞を受賞したアン・ソユン氏は、鍋から損失される熱をドーナツ形のやかんに伝達してエネルギーを節約してくれる「キャンプ用のドーナツやかん」を発明した。

ほかにも、植木鉢に装着した機器に植物の情報を入力すると自動で水をやる「シングル植木鉢」、コンタクトレンズの使用期限が表示される「レンズ洗浄機」、ワンルームなど狭い住宅で暮らす一人世帯向け「垂直水平型の折りたたみ式アイロン台」など、最近の消費トレンドに合わせたアイデアが高い評価を受けた。

日常生活の中のアイデアをビジネス化へ…イベント開催10周年を記念するポップアップストアもオープン

10周年を迎える生活発明コリアは、女性向け生活密着型の製品にかかわるアイデアを募集・選定し、さまざまな支援プログラムを提供することで女性の起業をサポートし雇用を創出する事業である。

今回応募されたアイデアは1,967件と、約50倍の高い倍率となった。選ばれた39件のアイデアを対象に今年7月から約4か月間、専門家によるメンタリング、プロトタイプの制作を経て特許権の出願、ビジネス化へのアドバイスなど、応募者個々人に合わせてサポートを進めた。

このうち最終審査の対象作30件に対して国民参加の審査と専門家の審査を経て順位を決めた。

今回のイベントでは、10周年を記念するポップアップストアがオープンされ、これまでの支援を受けてビジネス化に成功し発売された製品約30点を展示した。また、オンライン上の参加者60人を招待して発明された製品をPRし、10周年を共に祝う時間を設けた。

特許庁長は「日常生活の中で感じてきた不便さを改善するために、さまざまなエリアで工夫を重ねてきた女性発明家の尽力に感謝する」とし、「夢と熱情を持つ多くの女性が知的財産を基盤に成長を図り、韓国の経済発展に貢献できるよう支援を拡大していく」と述べた。

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