知的財産ニュース 結婚控えたカップル泣かせる偽の結婚指輪
2023年5月15日
出所: 韓国特許庁
偽の指輪、ネックレス等計737点(10億ウォン相当)の製造・流通の疑い
韓国特許庁の商標特別司法警察(以下「商標警察」)は5月15日、ソウル鍾路で偽の貴金属を製造・流通させていたA氏(男性、50歳)とそれを流通・販売していた卸・小売業者B氏等2名を商標法違反の疑いで書類送検したと発表した。商標警察は今回の取り締まりを通じて偽の貴金属と貴金属の製造に使われた鋳型など29種475点を押収した。
A氏は、2017年12月から2022年9月まで貴金属製造工場(ソウル鍾路区)でネックレスや指輪など偽の貴金属737点(※)を製造・流通させた疑いが持たれているが、その規模は真正品価額で10億ウォン相当である。B氏(男性、51歳)は、同期間、A氏が製造した偽の貴金属を鐘路貴金属通りの商店街で流通・販売した疑いが持たれている。特に、A氏は、捜査機関の目を潜るために、住宅街にある商店街の建物に看板を取り付けないまま工場を運営しながら、工場内に小規模な溶鉱炉を備えて取り締まりの際は模倣品を直ちに廃棄できるようにするなどの緻密さも見せた。さらに、取り締まりの目を潜るために偽の貴金属に自分たちだけが識別できるコードを付与したいわゆる「製作台帳」を作成して貴金属卸・小売店を対象に密かに広報し、営業する方式を取ってきたことが明らかになった。
※偽の貴金属には、ティファニー、ルイ・ヴィトン、グッチ、シャネルなど海外有名商標が付いている
貴金属は、高い価格に比べて体積が小さいため、室内で少量流通させやすいという特徴がある。そのため、偽の貴金属の取り締まりは、模倣品であることを認識した消費者の通報によって始まる場合がほとんどであった。これまで商標警察が偽の貴金属を取り締まった事例を見ても、小売店や海外直接購入販売者を対象にした少量の取引であった。
しかし、今回の取り締まりは、商標警察が半年以上追跡したことで、偽の貴金属を販売した小売業者だけでなく、偽の貴金属を製造し、全国に大量流通させた製造・流通業者まで摘発した事例という点で違いがある。
一方、今回の取り締まりでは、他人の登録商標を偽造する目的で用具を製作・交付・販売または所持する行為も商標権侵害とみなす法規定(※)に基づき、偽の貴金属を製造するための鋳型も押収対象となった。
※商標法第108条第1項第3条
特許庁の商標特別司法警察課長は、「摘発された製造工場は大規模に属しており、模倣品が卸・小売店に流通する前に押収した上に模倣品の製造に使われる鋳型もすべて押収したことで、製造段階から完全封鎖したという点で意義がある」とし、「商標警察は模倣品の流通を根絶するために、模倣品が多い分野の卸・小売業者だけでなく、製造工場に対する企画捜査を持続的に推進していく計画だ」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、徐(ソ)、權(クォン)(いずれも日本語可)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195





閉じる