知的財産ニュース 2022年特許出願の動向

2023年1月30日
出所: 韓国特許庁

2022年、国際特許出願(PCT出願)および半導体・デジタル通信など
韓国の先端・主力産業分野の出願が増加

グローバルインフレーションによる景気低迷の影響により、2022年の韓国内特許出願は前年の水準を維持した反面、国際特許出願(PCT出願)および半導体・デジタル通信など韓国の先端・主力産業分野の出願は増加した。
※PCT(特許協力条約):特許または実用新案の海外出願手続きを一体化・簡素化するために発効した多国間条約

韓国特許庁は1月30日、2022年の韓国内特許出願は23万7,000件と、前年の水準を維持したと発表した。詳細を見ると、2022年の韓国内特許出願は23万7,000件と、前年比0.2%減少し、類型別には、大企業(9.3%)、外国人(4.0%)、中小企業(0.8%)の出願は増加したが、個人(-13.6%)の出願は減少した。技術分野別の内国人出願では、半導体(18.3%)、電子商取引(7.5%)、デジタル通信(5.8%)など、先端技術分野を中心に出願が増加し、土木工学(17.1%)やマスクなどのその他消費財(-16.1%)分野は減少した。内国人の先端技術分野出願の増加は、米中技術覇権争いという大枠の下で、韓国企業が自ら半導体・デジタル通信などの先端・主力産業分野のサプライチェーンを確保するための戦略的知的財産経営を行った結果と解釈される。

一方、2022年の国際特許出願(PCT出願)の場合、計21,916件と、前年比6.8%増加し、これは5年間(2018~2022)の平均増加率(6.6%)を上回ることがわかった。出願人の類型別に見ると、中小企業(13.2%)と大企業(15.6%)の出願は増加した反面、個人の出願(-13.0%)は韓国内特許出願と同様に減少した。特に、中小企業の場合、韓国内特許出願は前年の水準であるが、国際特許出願(PCT出願)は増加し、これは、韓国の中小企業が景気低迷にも萎縮することなく、技術開発を通じた海外市場への進出に取り組んでいる結果とみられる。
※国際特許出願件数(増加率):(2018)16,991件→(2019)18,885件(11.1%)→(2020)19,675件 (4.2%)→(2021)20,528件(4.3%)→(2022)21,916件(6.8%)

一方、2022年に韓国に特許出願した国別の前年比増減現況を見ると、米国(14%)と欧州(3.9%)は増加した反面、中国(-0.1%)と日本(-2.2%)は減少した。半導体分野の外国人出願現況を見ると、米国の韓国内半導体出願は増加したものの、日本と台湾の韓国内出願は減少した。

特許庁の情報顧客政策局長は、「グローバルインフレーションの影響による景気低迷のため、韓国内特許出願は前年の水準を維持した一方、国際特許出願(PCT出願)および半導体などの先端・主力産業分野を中心に出願が増加したのは肯定的だ」とした上で、「ただし、外国企業の韓国内特許出願が増加し、先端技術の確保に向けた国家間の競争が激しくなっている状況で、韓国企業もそれに対する対応策を徹底する必要がある」と述べた。

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