知的財産ニュース 韓国特許庁、KIPRISの改善に向けた共同研究を推進

2022年8月17日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁・漢城大学、特許検索サービスの改善に向けて共同研究業務提携を締結

韓国特許庁は、特許情報検索サービス(KIPRIS)を改善するために、漢城大学と「特許検索における公共サービスの役割」に関する研究の業務提携を8月19日金曜日に漢城大学で締結すると発表した。特許情報検索サービス(KIPRIS)は、特許データへのアクセス性を強化するために、特許庁が2000年から無料で提供している国民向けサービスである。

最近、欧米や日本などの先進国の特許庁と世界知的所有権機関(WIPO)は、特許情報の活用を促すために自主的に提供している無料特許検索サービスを高度化している。これに伴い、韓国特許庁が提供している特許情報検索サービスに対するニーズも多様化しており、提供サービスを海外の先進特許庁並みに改善する必要性が高まった。

特許庁は懇談会や満足度調査などを通じて集まったユーザーの改善意見などを漢城大学に提供し、漢城大学はそれを活用して機能改善に関する深層アンケート調査を実施し、海外特許庁の特許検索サービスの改編現況などの関連資料を調査・分析して特許情報検索サービスの改善方向を提言する予定である。

特許庁の情報顧客支援局長は「今回の提携により、漢城大学の研究能力を活用してこれまで収集された多様なユーザーの意見を専門的・客観的に分析し、特許情報検索サービスの改善方向を導き出せると期待している」とし、「これからさまざまなユーザーが特許データをより容易かつ便利に検索し、活用できるようにサービスを改善して、科学技術と産業発展に貢献したい」と述べた。

漢城大学のノ・グァンヒョン産学協力団長は「特許検索における公共サービスの役割に関する研究は、ユーザー中心の公共サービスを構築する面で学界でも関心を持つテーマだ」とした上で、「特許庁が保有している良質のデータと漢城大学が保有している専門的な調査分析技法を通じて、特許情報検索サービスを利用する多様なユーザー集団を満足させる研究結果を導き出せると期待している」と語った。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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