知的財産ニュース 健康食品の大衆化、商標出願が急増

2022年7月4日
出所: 韓国特許庁

中小企業を中心に大幅増、個人は若い世代へと世代交代中

会社員Aは、「ボディープロフィール」を撮るために週に3回以上運動し、決まったカロリーで食事をする。これにより、健康管理に楽しさという要素を自ら付与することで健康に対する関心が高まり、健康食品も持続的に購入するようになった。
紅参、ビタミン、プロバイオティクス、オメガ3などに代表される健康食品の商標出願の増加傾向が強まっている。
※健康食品:「健康機能食品に関する法律」に基づき、一定の手続きを経て作られる製品として「健康食品」の文句または認証マークがある。

韓国特許庁は、健康食品の商標出願(※)が2017年2,105件から2021年7,145件へと、5年間239%も大幅に増加し、これは同じ期間、健康食品の市場規模(※※)が20.9%成長したのと比べて10倍を超える増加幅であることを明らかにした。
※(2017)2,105件→(2021)7,145件(↑239%、年平均↑35.7%)
※※(2017)4兆1,728億ウォン→(2021)5兆454億ウォン(↑20.9%、年平均↑4.9%)、韓国健康機能食品協会

これは、ウェルビーイングトレンドによる健康への関心の増大、ますます増える高齢化人口(※)による人生100年時代のブームに乗って成長してきた健康食品市場が、最近、自己管理を重視するMZ世代(※※)の健康に対する関心の拡大、新型コロナウイルス感染症パンデミックなどの影響でその消費層をさらに拡大させた結果と解釈される。
※65歳以上の人口:(2017)707万5,000人→(2021)853万7,000人(↑20.6%)
※※MZ世代:ミレニアル(M)世代とジェネレーション Z(Z)世代を通称する用語。1980年代初め~2000年代初めの出生者を指す。

コロナパンデミックは、健康食品の商標出願を特に増加させたと確認されており、近年のMZ世代関連商標出願の増加ぶりも目立つ。コロナパンデミックが始まった2020年の出願件数は6,578件と、直前年度の4,670件より40.9%増加したが、これは、2017年から5年間の年平均増加率である35.7%よりも5%以上上回る増加幅である。
※出願件数(増加率):(2019)4,670(17.0%)→(2020)6,578(40.9%)→(2021)7,145件(8.6%)

また、直近5年間(2017~2021)、MZ世代と呼ばれる80~90年代生まれの出願量が年平均64%急増したのに対し、60~70年代生まれは年平均34%増加したが、これは、若い世代が商標出願の主導勢力になりつつあることを示す端的な例といえる。
※80~90年代生まれ:(2017)123件→(2021)890件/60~70年代生まれ:(2017)299件→(2021)957件

出願人別に見ると、2021年の全体7,145件のうち、中小企業が3,563件(49.9%)、国内個人が1,959件(27.4%)を出願し、年平均(2017~2021)には、中小企業が47.6%、個人が41.8%増加するなど、健康食品分野では中小企業と個人事業者が商標出願を主導していることがわかった。これは、独自研究および生産施設なしに委託生産が可能なため比較的に低い参入障壁、SNSおよび個人放送などの広報方法の多様化、政府の規制緩和や研究開発支援などによるものと見られる。

特許庁の商標デザイン審査局長は「安定した事業運営のためには、登録可能な商標の開発と早い商標出願が必要であり、商品の品質や原材料等を直接表す用語や他人の商標と呼称が類似している商標は登録を受けにくい」と強調した。

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