知的財産ニュース 韓国特許庁、化粧品の知的財産権虚偽表示672件を摘発

2022年6月7日
出所: 韓国特許庁

化粧品の知的財産権虚偽表示にご注意ください!

韓国特許庁は6月6日、段階的な日常回復に対する期待感で化粧品への関心と需要が急増するに伴い、消費者の被害を予防するために今年3月から6週間、化粧品の知的財産権虚偽表示に対する集中取締りを実施したと発表した。今回の取り締まりでは、主要オープンマーケット(※)で販売中の化粧品全般を対象に、特許・デザインなどの知的財産権の表示・広告現況を確認し、確認の結果、31の製品から672件の虚偽表示を摘発した。
※11番街、Gマーケット、G9、オークション、スマートストア、インターパーク、クーパン、TMON、ウィメプ(計9社)

摘発された虚偽表示の類型を見ると、知的財産権の名称を誤って表示した場合274件、権利消滅後も有効な権利と表示した場合230件、存在しない権利を表示した場合167件、登録拒絶された番号を表示した場合1件となっていて、依然として特許とデザイン・実用新案・商標を区分できず、知的財産権の名称を混同し誤って表示した場合が多いことがわかった。摘発された化粧品を見ると、クッション210件、ジェルネイル124件、クリーム123件、日焼け止め58件の順で、新型コロナによるソーシャル・ディスタンスが緩和され、消費者の野外活動の増加に伴って関連化粧品の販売および知的財産権の虚偽表示も一緒に増加することが確認された。

化粧用品の知的財産権虚偽表示の例示 - -
知的財産権の名称の誤記の写真。実用新案が特許となっている。 知的財産権の名称の誤記の写真。デザインが特許となっている。 消滅した権利の表示の写真。
知的財産権の名称の誤記(実用新案→特許) 知的財産権の名称の誤記(実用新案→特許) 消滅した権利の表示(特許の権利消滅)

特許庁は摘発された672件を対象に、オープンマーケットの事業者に知的財産権虚偽表示に該当する製品を告知し、正しい表示方法を案内した後、虚偽表示の製品に対する修正・削除などの是正措置を完了した。また、特許庁は、特許・デザインなどの知的財産権に対する消費者の理解度を向上させるため、知的財産権別に知財権の表示が正しくなっている製品を知的財産権虚偽表示通報センター統合システム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから提供する予定である。

特許庁の不正競争調査チーム課長は「知的財産権虚偽表示の取締り対象を、従来のオープンマーケット9社から11社(※)に増やし、オープンマーケットの管理者・販売者を対象に知的財産権表示教育を拡大していくなど、正しい知的財産権表示文化の拡散に向けて取り組んでいきたい」と述べた。
※11番街、Gマーケットなど従来の9社にロッテオン、SSGを追加

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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