知的財産ニュース 韓国特許庁、「審査官向けAI特許検索テストサービス」を3月25日に開始

2022年3月24日
出所: 韓国特許庁

人工知能(AI)で「賢く」特許を審査する!

韓国特許庁は、「人工知能(AI)技術が適用された特許検索システム」を審査業務に活用できるよう、特許庁審査官を対象にテストサービスを3月25日金曜日から開始すると発表した。今回のサービスは、カカオエンタープライズと協力して積極行政を推進したもので、人工知能(AI)が推奨する先行技術文献を特許審査に活用することで先行技術文献の検索時間を短縮し、審査の品質を高めることができるようになった。

人工知能(AI)基盤特許検索システムは、審査官が検索キーワードを入力しなくても人工知能(AI)が審査対象文書からキーワードおよび中心となる文章を自動で抽出し、最も類似した先行技術文献を検索して薦めてくれる。システムの開発のために約500万件の特許文献を学習データとして使用し、さらに、人工知能(AI)が導き出した中心となる文章や特許分類コード(CDC)などの特許文献固有の情報を活用することで正確度を大幅に高めた。

昨年末、人工知能(AI)特許検索サービスの開発を完了し、一部の審査官を対象にベータテストを行った。今年は審査官からのフィードバックを通じて最適の性能が実現できるようにシステムを改善し、来年から正式サービスに切り替える予定である。

一方、特許庁は昨年、図形商標検索、デザイン分野審査に人工知能(AI)技術を適用した検索サービスを開始した。今回の人工知能(AI)特許検索テストサービスの開始によって知的財産権全分野に人工知能技術を適用し、審査・審判業務の効率性を向上させるためのデジタル政府への転換に拍車をかけている。

特許庁の情報顧客支援局長は「今回の人工知能(AI)特許検索サービスの開始を機に、今後も人工知能(AI)などの知能情報技術を活用した知的財産行政分野のデジタルトランスフォーメーションをスピーディーに推進していきたい」と述べた。

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